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エコバッグの素材

エコバッグの素材

地球温暖化対策の一環として、日本全国で2020年7月1日よりレジ袋の有料化がスタートしたことにより、エコバッグは私たちの生活の中でより身近で必要なアイテムとして定着するようになりました。

エコバッグの需要が高くなるにつれて、各メーカーから様々な素材を使った商品が登場し、エコバッグを購入する消費者はもちろん、商品を作る側の生産者も、どのような素材があって何を選べばよいか判断に迷ってしまうという方も少なくないのではないでしょうか。

このページでは、なぜエコバッグが必要なのかということや、エコバッグで使用されている様々な素材の特徴などをご紹介することで、これからエコバッグを入手したり、製作しようとお考えの方に少しでも参考にしてもらえればと思います。

なぜエコバッグが必要なのか

オリジナルエコトートバッグのイメージ画像

エコバッグの素材を選ぶ前に、そもそもなぜエコバッグが必要なのかという根本的な部分を整理してみようと思います。

エコバッグを使用する理由や目的を明確にすることで、自ずとどの素材を選べば良いかということが、少しずつ浮かび上がってくるかもしれません。

エコバッグの使用が推奨される理由

エコバッグの素材をご紹介する前に、そもそもなぜエコバッグの使用が推奨されているのかということからまずは考えていきたいと思います。

2023年現在、世界各国の様々な場所で、自然災害が多発しています。要因として考えられるのは、地球温暖化による気候変動だと言われており、その事実は恐らく多くの人が認識していることでしょう。

このまま地球温暖化が加速し続ければ、そう遠くはない未来に、人類が生活できない惑星へと地球が変貌してしまう可能性も十分に考えられるのです。

地球温暖化は、主に人間の生活によって大気中に排出される、温室効果ガスが原因で起こっていると言われています。地球温暖化の加速を緩めるためには、温室効果ガスの排出量を削減することが世界の人々が一丸となって取り組むべき具体的な最優先事項と言っても過言ではありません。

エコバッグが普及し、多くの人が正しく使用すれば、温室効果ガスの排出量を削減することができるという観点からエコバッグの使用が広く推奨されているのです。

エコバッグは温室効果ガス削減に有効!?

これまで私たちの生活で多用していたレジ袋の消費を抑え、エコバッグを使用することは温室効果ガスの削減にとても有効だと言われています。

日本国内のコンビニでは、これまでどんな小さなものでもお買物をすれば、無料でビニールの手提げ袋が提供されていましたが、その中には提供されても直ぐにゴミ箱や道路に捨てられてしまうものも少なくありませんでした。

レジ袋として使用される、ビニールの手提げ袋を製造・焼却する際には二酸化炭素が発生し、製造の工程では石油由来の天然資源も使用します。そこで、これまで必要以上に毎日大量消費していたビニール袋を有料化することで消費を抑制し、エコバッグの使用が定着すれば、温室効果ガス削減に繋がり、環境にかかる負荷も軽減することができるはずなのです。

エコバッグに使われる素材を紹介

エコバッグ素材のイメージ画像

ここからは、実際にエコバッグに使われる素材の特徴と、オススメのエコバッグ商品を注目のエコ素材から定番素材までご紹介していこういと思います。

尚、素材を選ぶ際には、商品やサービスの環境負荷を評価する手法「ライフサイクル・アセスメント(LCA)」の中のレジ袋(ポリ素材の手提げ袋)を1回使用するよりも環境負荷が低くなるには、エコバッグを繰り返し何回くらい使えばいいのかという調査をもとにした以下の使用回数も参考にしてもらえればと思います。

以下の使用回数は、あくまでおおよその指標です。想定する使用者の生活環境なども考慮しながら、使用者に合ったエコバッグ素材をお選びください。

■レジ袋(ポリ素材の手提げ袋)を1回使用するよりも環境負荷を低くする!:エコバッグの素材別の最低使用回数

  • 紙袋…最低約11回以上
  • ポリエステル製のバッグ…最低約50回以上
  • 布バッグ…最低約840回以上
  • オーガニックコットンのバッグ…最低約2400回以上

※提示している使用回数は目安であり、縫製や仕立てによっても回数は変化します。

参考サイト:「環境配慮行動支援のためのレジ袋とマイバッグのLCA」|第4回日本LCA学会研究発表会講演要旨集(2009年3月)

参考サイト:LCAを考える(一般社団法人 プラスチック循環利用協会(PWMI))

リサイクルコットン【注目のエコ素材!】

紡績工場や縫製工場などで廃棄される予定の綿の裁断くずや、落ち綿などの今迄は処分していた部分を集めて再加工をした、環境負荷が少なく地球に優しいサステナブルな綿生地です。

すでに色がついている端切れをリサイクルしているため、生地を染色する工程が不要。生地製造の工程が少ない分だけ、CO2の排出量や水の使用量を減らすことができるという点でも環境に優しいと言えます。

リサイクルコットンならではの色合いや、独特の柔らかい風合いが楽しめたり、綿以外の他の素材と組み合わせて使用することも可能です。

参考商品:セルトナ・リサイクルコットンA4トート KY-197341

リサイクルポリエステル【注目のエコ素材!】

使用後に回収されたペットボトルや、繊維製品・フィルムくずなどで作られた再生原料のポリエステル生地。

CO2排出量の削減・プラスチックごみの低減・海洋汚染の抑制を実現することができます。

耐久性・伸縮性も高く、様々な加工が施せるうえ、比較的安価で購入でるのもポイントです。

衣類をはじめ雑貨・インテリア製品など、様々な製品に利用することができる環境に配慮したサステナブルな素材として注目されています。

参考商品:リフェロ・再生PET マチ広エコバッグ KY-221421

再生不織布【注目のエコ素材!】

不織布の端切れなどを回収し、再生原料に再加工して作られた、石油の節減や廃棄物の削減にも繋がる、エコな不織布生地です。

バッグ・巾着といったノベルティグッズや、マスク・シーツといった使い捨て製品にも多数採用されています。

リサイクルコットンやリサイクルポリエステルと比べると強度が低く壊れやすいですが、コストが安く大量生産には向いているエコ素材です。

参考商品:再生不織布A4スクエアトート TO-TR-1183

リサイクルレザー【注目のエコ素材!】

これまでは廃棄されていた、皮革製品を製造する際に発生する天然皮革の端材やくずなどを集めて粉砕し、樹脂と混ぜてシート状に再加工した素材。

天然皮革より低価格ですが、天然皮革の風合いを持ち、資源の有効利用や廃棄物の削減に貢献する環境に優しいレザーです。

靴・バッグ・ノートなど、様々な製品に使用できて、ビビッドなカラーに染色もできるということもあり、世界的なハイブランドでもリサイクルレザーが採用される機会が増えています。

参考商品:スフィア・リサイクルレザーポーチ KY-221321

コットン(綿)

エコバッグに使用されている最もスタンダードな素材と言っても過言ではないコットン。

綿ならではのナチュラルで温かみを感じる質感や肌触りで、様々なファッションに馴染みやすいという点も特徴です。

参考商品:コットンバッグ(M) TO-TR-0102

ポリエステル・ナイロン

軽くて丈夫なポリエステル・ナイロン生地は、販促用のノベルティや物販品のエコバッグとして広く採用されています。

水分を弾くはっ水効果を備えた生地も多く、軽くて丈夫で破れにくいので、エコバッグとも相性抜群です。

参考商品:Ecolor 折りたたみマイバッグ UT-2712671

不織布

繊維をランダムに絡み合わせて、熱や接着剤を使ってシート状にした不織布は、軽くて丈夫なため、持ち運び用のエコバッグにおすすめです。

価格も安価なため、配布用に大量生産するノベルティ用エコバッグとしても人気の高い素材です。

参考商品:セルトナ・たためるマチ付きトート KY-147231

麻・ジュート

日本では古くから人々の生活の中で利用されてきた麻・ジュート。

麻・ジュートならではの独特な風合いはファッション性も高く、ライブの物販品やブランドノベルティ用のエコバックとしても人気です。

参考商品:ジュート&コットンA4トート KY-221002

タイベック

タイベックは一見すると紙のように見えますが、紙とは全く違う素材で、破れにくく丈夫なうえ、はっ水機能も備えているので水にも強い素材です。

オシャレな見た目と、独特な質感で、ノベルティグッズから物販品まで広く使用されています。軽量で持ち運びにも適しているので、エコバッグにも最適な素材です。

参考商品:ショッピングエコバッグ(タイベック製) HI-290046

デニム

耐久性に優れた、破れにくいワークウェア用の生地としてお馴染みのデニムはエコバッグにもぴったりです。

オリジナルの名入れプリントもよく映えるので、物販品やノベルティグッズにも数多く採用されています。デニムならではのカジュアルでおしゃれな見た目の商品が多いのも特徴です。

参考商品:デニムバッグ トートMワイド MARU-denim_to_m_w

まとめ

ピンク色のオリジナルエコバッグのイメージ画像

環境問題はこれからの時代を生きる人類にとって、避けて通ることができない社会課題であり、地球温暖化を抑制するためには、温室効果ガスの排出量削減は必須です。

SDGsの達成に貢献できるように素材選びからこだわったエコバッグを正しく活用したり、必要なモノだけを長く大切に使って極力ゴミを出さないということを、ひとり一人が心掛けて実践することができれば、地球温暖化の加速を緩めるための大きな力として機能するはずです。

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