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トートバッグ・エコバッグの正しい洗い方

トートバッグ・エコバッグの正しい洗い方

毎日のように使う、買物用や通勤・通学用にも便利なトートバッグ・エコバッグ。いつも清潔な状態で気持ちよく使用したいものです。正しい洗い方とお手入れ方法をしっかりと身に着けて、お気に入りのオリジナルトートバッグ・エコバッグを少しでも長く愛用してください!

トートバッグ・エコバッグのお洗濯って必要?

トートバッグ・エコバッグは、使い勝手抜群で、通勤・通学などのお出掛けや、日用品のお買物用として頻繁に使用している方も多いと思います。そうなると当然気になってくるのがバッグの汚れです。

食品を収納した際に、食品の汁やくずが付着したり、野菜に付いている泥がたまると臭いやカビが発生する原因になります。また、見た目だけでは認識できませんが、洗わずに使い続けると、雑菌の温床となってしまったり、気付かないうちに様々なウィルスも付着している可能性があります。特に直接口にする食品を収納する機会が多いお買物用バッグは、なるべく衛生的な状態を維持しておきたいと考える方も多いのではないでしょうか。

このページではトートバッグ・エコバッグを清潔な状態で安心して愛用するために欠かせない、正しいお洗濯やケアの方法をご紹介します。

トートバッグ・エコバッグを洗う前にすること

トートバッグ・エコバッグを洗う前に、まずはバッグ本体に付いているタグの洗濯表示を必ず確認しましょう。そもそもお洗濯ができるのか否か、お洗濯が可能な場合洗濯機は使用できるか、水洗いは可能かなど、表示にしっかりと従ってお洗濯をするようにしましょう。

トートバッグ・エコバッグのお洗濯方法・干し方

それでは実際にどのようにお洗濯をすれば良いかを、各々のバッグの素材ごとにご紹介していこうと思います。

【コットン素材の場合】

コットンなどの自然素材が入ったバッグは作りがデリケートなので、可能な限り水洗いをしないのが望ましいが、水洗いでないと落ちなそうな汚れがついてしまった場合は以下の点に注意して、手早く手洗いをするようにしましょう。

■コットン素材バッグを洗う際の注意点

  • おしゃれ着用中性洗剤や洗濯洗剤を、薄めた液を柔らかなブラシやタオル等につけて掃う。もんだりこすったりすると生地を傷めるので、押し洗いやゆすり洗いをする。食べ物の汚れ部分には、食器用の中性洗剤を薄めた液をブラシやタオルにつけて擦るときれいに落ちる。
  • 汚れが取れないからと強く擦ってしまうのはNG。印刷や生地の色落ち・縮み・型崩れの原因になるので要注意。
  • 持ち手部分の汚れが気になる場合は、水でぬらしてから固形石鹸や中性洗剤を塗り、歯ブラシなどで汚れを落とす。
  • 水で洗剤を流したら、脱水はせずに、タオルで包んで水分を取り、バッグを逆さにして陰干しする。生地のシワをよく伸ばし、バッグの底が広い物は、四隅を挟んで乾かすと、形が崩れにくくなる。
  • コットンとポリエステルの混紡で、洗濯表示が確認できない場合も、手洗いを選択した方が無難。

【ナイロン素材の場合】

ナイロン素材のバッグを洗う際は、熱に弱く、型崩れしやすいという点に注意する必要があります。ナイロンやポリエステル素材のバッグは、水濡れ等にも強く縮み難く、コットン素材のバッグ程デリケートではないので、一般的な形のエコバッグであれば、大体の場合は洗濯機で洗うことができます。洗濯する際は以下の点に注意して洗うようにしましょう。

■ナイロン素材バッグを洗う際の注意点

  • ナイロン以外の素材が混ざっている場合や、革などの付属品がある場合は、洗濯機の使用や、手洗いが不可となっている場合もあるので、洗濯表示をしっかりと確認する。
  • 熱に弱いので、熱いお湯で洗ったり、乾燥機やアイロンを使用しないようにする。
  • 折りたたみが複雑なタイプ、形状記憶のドレープ(シワ)が付いているタイプ、特殊な飾りや加工がされているエコバッグは手洗いする。
  • 手洗いする場合は、洗面器などに入れた洗濯用中性洗剤約20ml程をぬるま湯に入れながら泡立て、泡立った洗面器に10分程バッグをつけ置きする。
    ※つけ置きし過ぎると、バッグが色落ちする場合があるので注意しましょう。
  • つけ置きした後、汚れが目立つ部分は、生地を傷めないように歯ブラシなどで優しくこすり洗いしたり、汚れを揉み出すように押し洗いし、水の濁りがなくなるまで流水で流しながらエコバッグをしっかり濯ぐ。
  • 洗濯機を使う場合は、手洗いコースや弱水流を選び、洗濯ネットに入れて洗う。
  • 型崩れしやすいので、脱水機は使わず、タオルで水分を吸い取って、しっかり形を整えてから陰干しする。

【不織布素材の場合】

まず大前提として、不織布製品を扱っているどのメーカーでも洗濯の保証や推奨はしていないということをご理解ください。

だからといって絶対に洗濯できないという訳ではありませんので、ここでは不織布バッグをお洗濯する場合の注意点をご紹介しようと思います。

マスクなどにも使用されている不織布は、繊維が弱くて摩擦や高温に弱いので、洗濯するときは注意が必要です。基本的には手洗いがオススメですので、まずは手洗いする場合の手順をご紹介します。

■手洗いする場合の手順

  1. 洗面器などの平たい容器にぬるま湯と少量の中性洗剤を入れる。
  2. 不織布バッグを入れて、優しく押し洗いする。裏返して同様に押し洗いします。押し洗いで落ちない汚れがある場合は、衣類用ブラシなどで汚れだけを狙い優しくブラッシングしてみてください。
  3. 汚れを落としたら排水します。次にすすぎ用の水を用意します。すすぎ用の水は、冷水でも構いませんが、ぬるま湯を使うと乾きが早くなるのでオススメです。
  4. すすぎ用の水で不織布バッグについた洗剤をしっかり落としたら、バスタオルやキッチンペーパーで挟んで脱水します。

続いて、洗濯機で洗う場合の注意点をご紹介します。

繰り返しになりますが、大前提として、不織布製品を扱っているどのメーカーでも洗濯の保証や推奨はしていないということはご理解ください。

■洗濯機で洗う場合の注意点

  • 不織布バッグは洗濯ネットに入れて洗濯する
  • 手洗いコースや弱水流コースなどの、優しく洗える設定にして洗濯する
  • 他の衣類と一緒に洗濯しない
  • 脱水時間は短めに、1分程度で終わらせる
  • シワが残らないようにバッグを真っすぐに伸ばして干す

不織布は洗濯バサミを使うと挟んだ痕が残ってしまい、伸ばすのが困難です。不織布バッグを干す際は、痕が残らないように、ハンガーや物干し竿に直接引っ掛けたり、クリップ型のハンガーラックを使うのがオススメです。

不織布はデリケートな素材なので、日頃から丁寧に扱って汚れないようにすることがとても大切です。

【水洗いできない素材の場合】

次のようなトートバッグ・エコバッグは、原則として水洗いができません。

■水洗いできないトートバッグ・エコバッグの条件

  • 刺繍がある
  • 皮革の飾りが付いている
  • アルミ箔での内張りがある
  • 塩化ビニール樹脂部分がある
  • etc.

このようなトートバッグ・エコバッグは、次のような方法でお手入れをしてみましょう。

  • 気になるところだけ部分洗い
    例えば持ち手部分のみが布製であれば、その部分だけを中性洗剤を含ませた固く絞ったタオルなどでよく叩き、その後にぬるま湯を含ませて絞ったタオルで叩いてから自然乾燥させます。
  • バッグ内側には除菌ティッシュやアルコールスプレーを活用
    保冷バッグなど、内側部分がアルミ素材張りなどになっている場合は、除菌ティッシュやアルコールスプレーを含ませた布でよく拭きます。
  • バッグ全体にはアルコールスプレーを活用
    バッグ全体にアルコールスプレーを噴霧した後、風通しの良い場所でしっかりと陰干しします。

※使用するアルコールスプレーは、エタノール又は消毒用アルコールを薄めた、アルコール度数70度以上のものを推奨します。

※トートバッグ・エコバッグの素材や染色によっては、アルコールによる変色・色落ち・変質が起きる場合があります。事前に目立たない場所で変色テストを行うことを推奨します。

トートバッグをなるべく汚さないために

トートバッグ・エコバッグを洗う前に、まずはバッグ本体に付いているタグの洗濯表示を必ず確認しましょう。そもそもお洗濯ができるのか否か、お洗濯が可能な場合洗濯機は使用できるか、水洗いは可能かなど、表示にしっかりと従ってお洗濯をするようにしましょう。

◆その1:使用前に防水スプレーをかける
トートバッグ・エコバッグを使用する前に、全体を保護するように防水スプレーをかけておきましょう。雨などの水分を弾くだけではなく、チリやホコリなどのゴミの付着を防ぐ効果も期待できます。
◆その2:ブラッシングする
日頃からこまめにブラッシングしておけば、細かいチリやホコリが蓄積・定着して取れなくなるということも予防できます。使用するブラシは、良質で柔らかい馬毛を使ったジャーマンブラシなどがオススメです。
◆その3:日用品・食料品の買い物で使う際に気を付ける
日用品・食料品の買い物で使用する際は、ニオイや汚れ移りを防ぐために食品類と雑貨類を入れるバッグを使い分けるようにしましょう。また、汁もれや色移りする可能性があるものはポリ袋に包んでから収納したり、パッケージの崩れや破れにより汁もれが発生しないように荷物の詰め方も工夫するのがオススメ。バッグ使用後は裏返して、たまったクズやゴミなどを掃い、濡れたり湿ったりしている場合はハンガーなどに掛けてしっかり乾かしてから畳むようにしましょう。
◆その4:消しゴムを活用する
バッグの表面に付いた軽い汚れなら消しゴムで軽くこすると消えることも意外とあります。文具として販売している一般的な消しゴムでも構いませんが、キャンバストートに使用する際には、キャンバス用の消しゴムを使うとより効果的です。強くこすりすぎると生地を傷める可能性があるので、優しく丁寧にこすりましょう。

まとめ

トートバッグ・エコバッグは汚れないようにしっかりケアをして、極力水洗いを避けるというのは原則ですが、万が一汚れてしまった場合はそのまま放置したり、直ぐに処分するよりも、注意事項を守ってお洗濯して長く愛用するほうが断然有益です。

皆さんにトートバッグ・エコバッグを、少しでも長く大切に使用してもらうためのヒントとなれば幸いです。

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