のぼりの処分方法
店先などの屋外に設置される事が多いのぼりは、外気にさらされている時間も長く、日光や雨、湿気や乾燥に加え、ホコリや花粉、排気ガスなどによる影響を受けやすいため、経年劣化は避けることができません。
だからといって、汚れたり破れてしまった、のぼり旗をそのまま店先に掲げていると、お店のイメージは悪くなり、客足も遠のいてしまいます。
のぼりの素材や設置場所・使用方法によっても異なりますが、のぼりの平均耐久期間は約3ヶ月間と言われています。のぼりはあくまでも消耗品であり、例え内容が同じのぼりであったとしても、お客様に好印象を抱いていただく状態を維持するためには、定期的な交換が必要になります。
のぼりの新調は、前回依頼をした業者さんやお店に再注文すれば良いだけなので、悩む必要はありませんが、古くなり不要になったのぼりはどのように処分すれば良いのでしょうか?
このページでは、キラメックでオリジナルのぼりをオーダー製作されたお客様からも、意外と多くいただく質問「のぼりの処分方法」についてご説明しようと思います。
のぼりの素材を確認しよう
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- 生地
- ⇒文字やイラストなどがプリントされ布部分
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- ポール&横棒(かんざし)
- ⇒生地を掲げるために必要な縦と横の棒
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- 立て台(ポールスタンド)
- ⇒ポール&横棒(かんざし)に生地を取り付けたのぼり旗を支えるための台
尚、商品によって多種多様ですが、上記のパーツには主に以下のような素材が使用されています。
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- 生地
- ⇒ポリエステル(合成繊維)、木綿など
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- ポール&横棒(かんざし)
- ⇒プラスチック、樹脂コーティングされたスチールなど
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- 立て台(ポールスタンド)
- ⇒プラスチック、コンクリート、ステンレス、鉄など
のぼりごとの最適な処分方法を見極めるためには、まずはのぼり自体の構造を把握し、各商品ごとの素材を確認することがとても大切です。
のぼりをリサイクルする
不要になったのぼりを処分する際、リサイクル可能な素材があるのであれば極力リサイクルすることを推奨します。
例えば、のぼり旗の生地部分はペットボトルと同じポリエステル素材(合成繊維)で出来ているものが多いので、資源ゴミとしてリサイクルできます。
また、のぼり商品の中にはポール&横棒(かんざし)と、立て台(ポールスタンド)部分もリサイクル可能なプラスチック素材で作られているものもあるので、パーツの素材をしっかり確認して、リサイクルできるものはできるだけリサイクルするという意識と行動がとても重要です。
資源ゴミの出し方や回収方法は回収業者や各自治体によっても異なるので、一度問い合わせてみることをオススメします。
私たち一人ひとりの小さな意識や行動が、地球環境を守るという大きなミッションの達成に確実に影響を及ぼすのです。
のぼりを廃棄する(事業者さんの場合)
のぼりは消耗品であり、長期間使用するほど、日に焼けて色褪せたり布がほつれたりしてきます。劣化が酷い場合や、そもそもがリサイクル不可能な素材で作られているのぼりは、廃棄をすることになります。
廃棄をする場合もいくつか注意点があるので、しっかりと内容を確認してから廃棄するようにしましょう。
まず前提として、処分するのぼり旗やポールが、お店や会社・工場・事務所・学校・官公署などの他、個人営業や農業などの小規模事業者の事業活動から出るごみは、種類を問わず全て「事業ゴミ」となります。例えば、のぼりの布なら燃えるだろうと勝手に判断して、家庭ゴミに混ぜて集積所に捨てることはできません。
尚、事業系ゴミは「一般廃棄物」と「産業廃棄物」に分類されます。どちらも処分する際は許可業者に収集を委託するか、自己搬入するという2つの方法があります。
■許可業者に収集を委託する場合
業者に依頼をすれば、のぼり旗もポールもポールスタンドも全て回収してもらうことが可能です。各自治体には許可を得た廃棄物収集運搬業許可業者が存在するので、自治体のホームページを確認して問い合わせをしてみることを推奨します。
許可業者と委託契約を結ぶ際に、細かい契約書などの処理が若干面倒な場合や、廃棄費用とは別で運搬費が掛かることもありますが、ゴミが出る度に自ら処理施設へ持ち込むという手間が省けます。
■処理施設へ自己搬入場合
各自治体が運営するごみ処理施設や、指定する民間の産業廃棄物処理業者へ持ち込む方法があります。業者と契約を結ぶ手間が省けたり、回収に伴う運搬費用が抑えられるというメリットはありますが、ゴミが発生する度に業者へ持ち込むという手間がかかります。自治体や業者によっては比較的安価に契約を結べるケースもあるので、まずは見積もりを依頼してから委託料金と手間を考慮しながらじっくり判断してみるのも良いかと思います。
のぼりを廃棄する(一般の方の場合)
成人式のぼりや応援用のぼりを個人で依頼して製作した方がのぼりを廃棄する場合は、必ずお住いの市区町村のホームページなどを確認して「資源とごみ:正しい分け方・出し方」などに従ってください。
特にポールなどの丈が長く大きな物については必ず確認するようにしましょう。市区町村によって資源ゴミ・粗大ゴミ・一般ゴミなどの定義や詳細のルールは異なるので、まずはホームページを確認してみてください。また、該当する項目がホームページ内に見つからない、直接確認したいことがあるといった場合は、ホームページに記載のメールフォームや電話番号へ個別にお問い合わせください。
不法投棄等の悪質な廃棄物事犯は、環境犯罪に該当し、産業廃棄物でも一般廃棄物でも、不法投棄をした者に対しては5年以下の懲役、若しくは1,000万円以下の罰金又は併科(法人による廃棄物の不法投棄は、3億円以下の罰金)が課せられます。確認を怠って、ルールに従わず適当にゴミとして出した場合も、不法投棄とみなされる場合があるので、必ずルールに従って廃棄するようにしてください。
参考サイト:環境省 不法投棄等の対策
まとめ
世界中で気候変動が進む中、のぼりだけに限ったことではありませんが、私たち消費者が地球のためにできることとして、商品を選ぶ際に地球環境に優しい素材でできた商品を選んだり、購入した商品を長く大切に使用したり、極力環境に負荷がかからない廃棄方法を選択することはとても大切です。
のぼりの素材やパーツについての正しい知識を私たち一人ひとりが身に着けていれば、地球になるべく負担が掛からないエコな方法で、のぼりを再利用したり廃棄処分することが出来るはずです。
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