初めてのオリジナル扇子製作で失敗しない方法とは…
扇子は古くから日本人に涼をもたらし、現在では日本国内はもちろん、世界中でも人気が高く、日本を代表する伝統的な道具として広く認知されています。
ノベルティとしても大人気のオリジナル扇子は、企業やブランドのPR用に夏のイベントやキャンペーンで配布したり、海外から来日したお客様にお土産としてプレゼントするインバウンド向けノベルティ・物販品としても特に人気が高いアイテムです。

扇子は量販店でもよく見かけるため、オリジナルの扇子製作も手軽で簡単にできるのではないかとお考えの方も多いと思います。しかし、実はオリジナル扇子を良質な状態で納期までに納めるということはとても難しいのです。
なぜなら、伝統的な手芸品である扇子の品質を一定に保つためには、素材の特性と製造過程を熟知したマネジメント能力が求められるからです。
実は弊社もオリジナル扇子製作のサービスを開始した当初は失敗だらけでした。
デザインが扇面からはみ出している、インクの色移りが様々な箇所にしている、お客様のご希望の納期に間に合わないなど、今では考えられないくらいの多数のクレームをいただきました。
しかし、このような失敗や経験を重ねたことで、お陰様で現在ではお客様からの商品内容や納期についてのクレームも殆ど無く、多くのお客様に喜んでもらえるサービスをご提供させていただいていると自負しております。
このページでは、初めてのオリジナル扇子製作でも失敗しない方法を、失敗から学んだ経験に基づいた弊社なりの視点で、これからオリジナル扇子を作ってみたいとお考えのお客様にご紹介させていただければと思います。
◆オリジナル扇子製作はココが難しい

▶1.ご要望のオリジナル扇子を納品する
一見すると、ごく当たり前のことを言っているように思われる方も多いと思います。しかし、オリジナル扇子製作の業界では、ご要望のオリジナル扇子を納品するということは、必ずしも当たり前ではありません。
弊社でオリジナル扇子製作のサービスを開始した当初は、約7〜8割のお客様から納品した商品について、何らかのクレームや不満のお声をいただいておりました。なぜこんなにもクレームが多いのだろうかということを追求していくなかで、少しずつその原因が明らかになってきたのです。その原因は弊社が扇子の製作を依頼していたパートナーの工場にありました。
現在、日本の店舗などで目にする扇子の大多数は海外で製造されています。弊社でも多くの扇子は海外の工場に製作を依頼しており、不良品によるクレームが多いという旨を工場に伝え、話し合いを重ねていくなかで、「安価で依頼を受けている分、ある程度の不良品の発生はやむを得ない」という方針であることが明らかになったのです。
その後、この工場とは取引を停止して、「希望のオリジナル扇子を納品してくれる工場」を地道に開拓していく中で、幸いにも弊社が理想としているオリジナル扇子を製造してくれる工場と巡り合うことができました。
ちなみに、その工場とは現在も良好なお付き合いをしており、納品される商品は希望通りで、お客様からのクレームもパタリと止みました。
このように、オリジナル扇子のクオリティは、扇子を製造する工場によって大きく異なるという事実を実体験から知ることができたということは、今でも弊社にとって大きな強みとなり、お客様に満足してもらえるオリジナル扇子をご提供するためのノウハウの一つとして大いに役立っています。
▶2.納期までに商品を納品する

『扇子を製作して、お客様が希望する納期までに納品する』という、ごく当たり前のように思えることが、オリジナル扇子の製作をするうえでは、とても難しいポイントになります。
そもそも、オリジナル扇子は、大量に配布・販売するノベルティや物販品として発注してくださるお客様が多く、1回の見積額が高額になることが多いです。そうなると必然的に、見積をもらってから社内稟議を通して、決裁が下りて実際にご注文をいただくまでに、それなりの時間がかかってしまいます。
更に扇子は商品の特性上、夏場にかけて需要が急激に高まり、製造工場が大変込み合います。例えば、通常は発注してから納品までの期間が1カ月だとしても、実際に夏場だと納品までの期間が2カ月・3カ月となり、せっかく決裁がおりても希望する納品日までに間に合わないという誤算が発生してしまう可能性も大いにあるのです。
◆希望の納品日までにオリジナル扇子の製作が
間に合わなくなってしまう具体例
- 〇8月納品希望のオリジナル扇子の見積を4月に受け取る。
※4月の時点では発注から納品までの期間は3カ月。8月納品が可能。 - ×4月に受け取った見積を社内で稟議を通して6月に決裁がおりる。
※6月は繁忙期の為、発注から納品までの期間は3カ月。8月納品は不可能。
このように、オリジナル扇子の製作期間は、発注する時期によって変動するということは現実問題として、扇子業界で広く周知されていますが、実は弊社では夏の繁忙期でも発注から納品までの期間は3週間~1カ月程度で、出来る限り対応させていただいております。
弊社が短納期を実現できる大きな理由としては、先述したパートナー工場と強い信頼関係を築いているということです。弊社では年間を通してパートナー工場に大量のオリジナル扇子の製造を依頼しているため、幸いなことに上客として認識してもらい、納期についても融通が利く関係性を構築させてもらっています。
◆希望の納品日までにオリジナル扇子の製作が
間に合わなくなってしまう具体例

弊社は創業から25年、お客様にご満足いただけるオリジナル扇子の製作を実現するために、お客様・パートナー工場とコミュニケーションを取り合うことを常に心掛け、失敗や成功を積み重ねながら、多数のオリジナル扇子を製作してまいりました。
数あるオリジナル扇子の製作会社の中から弊社を選んでくださったお客様には、一人ひとりのお声に、じっくりと耳を傾けることに重きを置くように心掛けています。
弊社では対話やコミュニケーションによって構築できる、人と人の繋がりや関係性こそが、失敗しないオリジナル扇子を製作するための最大のポイントであると考えています。
お客様がなるべく予算を掛けずに、高品質なオリジナルの扇子を製作できるように、キラメックのスタッフ一同、親身になって全力でサポートいたします。